歯科医師 小林豊明 & ライター・ブロガー 小松あや

家族一緒の時間もきちんと座ることも、子どもたちのより良い成長のために。

歯科医師として活躍する小林豊明さん。そして、元看護師でライターの小松あやさん。仲良し夫婦の間で、3歳になったばかりの愛娘がキャッキャとはしゃぐ姿は幸せな家族そのものです。待望の第二子を妊娠中のあやさんは、大きなお腹をさすりながら家族で食卓を囲めることの喜びを語ります。正しく椅子に座ることと、子供の歯の健康との関係性について貴重なお話を伺いました。

 

お子さんが誕生するときに、ご家庭のインテリアを見直した箇所はありますか。どのような目線で子どものための家具を選びましたか。


(豊明さん)もう、総取っ替えでしたね。二人の時、食事はキッチンカウンターでハイスツールを使っていたし、別にハイテーブルもありましたが、子どもには危ないので無しにしました。子どもの家具を選ぶ視点は、第一に安全であること。子どもと同じ空間をシェ アできるように、家具の高さはとても意識しました。


(あやさん)子どもは2人欲しいなとずっと思っていたので、1人目にも下の子にも使え るように、長くもつ質のいいものを選びたいという気持ちがありました。そういう思いも あって、新生児の時に初めて選んだ子どもの家具が、トリップ トラップとニューボーンセットでした。

ニューボーンセットを使用してみて、いかがでしたか。


(あやさん)初めて組み立てた時は、いよいよ来月には赤ちゃんが乗るんだ……という、不思議な気持ちになったのを覚えています。一人目のときは退院してすぐ、ベビーベッド とニューボーンセットを使いました。また、新生児の時、二人で食事をする間にトリップ トラップを持ってきて、3人で団欒できてる!と、すごく嬉しかったのを覚えています。私は仕事でパソコンを使うことが多いので、起きているときは娘をニューボーンセットに乗せてすぐそばで顔を見たりあやしたりしながら仕事ができて、すぐに触れられる距離感 がよかったんです。長女は3歳になったので、すごく昔のことのように感じてしまいますが、今またニューボ ーンセットのカバーを洗濯して、次の赤ちゃんのために準備をしているところです。


(豊明さん)初めは、赤ちゃんの寝る場所をイスの背もたれに取り付けるという構造に、ちょっと不安を抱いていたんです。安定性は大丈夫なのかなって。でも実際にはめてみ て、自分の手でいろんな方向から押してみたらすごく安定していたのでびっくりしまし た。ベルトも付いていますし、これは安全だと思えたのでとても安心して使えました。実 際に娘をニューボーンセットに乗せて生活するようになると、目線が近いのがいいなって感じました。床にゴロンと寝かせている状態よりも、いつも顔を近づけられる距離感に娘がいるという、幸せを感じられましたよ。

――貴重な新生児期を、すぐそばで見守ることのできる幸せ――



ニューボーンセットを取り外し、トリップ トラップのイス座りに移行する時は何か感じるものがありましたか。


(あやさん)だから、新生児期を終えてニューボーンセットを取り外しイス座りに移行するときは、グッとくるものがありましたね。ニューボーンセットから、トリップ トラッ プにトレーがつくベビーセットに変更しましたが、離乳食が始まるとトレーの上はもうぐ ちゃぐちゃになるんです。でもトレー上だけでそのぐちゃぐちゃは完結するので、さっと取ってパっと洗えるので、そのお手軽感は育児初心者の私にはとても助かりました。

豊明さんは歯科医としてご活躍されていますが、子どもの姿勢が歯の発育に影響することはあるのでしょうか。


(豊明さん)大いに影響すると思います。歯の発育に影響するものは、大きく分けて二つ あります。一つは「遺伝的要因」で、これはお父さんとお母さんのDNAによって決まるものです。例えば、歯の形や顎まわりの骨格などは遺伝的要因が大きく影響します。二つ 目は「環境的要因」で、これは子どもの歯並びを決定づける重要な要因です。歯が生えてくる際に、口の中の圧力が影響すると言われています。唇や頬の圧力に加えて、舌の圧が関与します。圧力のバランスが取れているところに歯が収まるため、バランスが崩れると 歯が変な方向に生えてくることがあります。指しゃぶりがその例です。指が口の中で上の 前歯を押し続けるため、出っ歯になる傾向があります。

では、綺麗な歯並びに繋がるより良い環境を作るために、私たちはどのようなことができますか。


(豊明さん)「環境的要因」の中で特に大事なのが舌の力、「舌圧」です。舌圧の機能がしっかり働かないと、内側から歯を押す力が弱くなり、綺麗な歯並びになりません。舌圧 を機能させるには、舌を支える筋肉がしっかりしている必要があります。この筋肉は肩甲骨や胸筋ともつながっているため、上半身全体が整っていないといけません。普段の姿勢 が重要になるのです。 例えば、上半身を良い状態でキープするには、イスに座った時に両足がしっかりと床につ いてバランスを取れることが大切です。我が家ではトリップ トラップを活用しています。トリップ トラップは座面や足置きの位置を変えられるため、机の高さや子どもの成長に合わせて微調整ができます。常に子どもの良い姿勢を保ちやすいので、良い歯並びを 作るには直接的ではありませんが、姿勢を正して座るなど日常の習慣が積み重なって影響します。子どもの良い姿勢を心がけたり、頬杖をつくなどの悪い癖を無くしたりすること が、良い歯並びにつながると言えるでしょう。



――良い歯並びのためには、身体全体が整っていることが大事――



子どもが虫歯にならないようにするために、気をつけられることはありますか?


(豊明さん)小さな子どもの歯磨きは正直言って難しいですよね。でも実は、子どものうちは虫歯のリスクはそんなに高くないんです。なぜかというと、子どもは唾液の量がすごく多いからなんですね。唾液緩衝能と言って、虫歯にならないようにコントロールしてくれる作用があります。だからって放置していいわけではなくて、気をつけるべきことは、口の中に食べ物をずっと入れ続けている状態は良くありません。例えば、朝 7 時にご飯を、8時にフルーツ、9時にジュース、10時にスナック……みたいなのが一番よくない。 口に食べ物が入ってくれば口腔内は酸性になり、歯が解ける環境を作り出してしまうから です。酸性の状態を緩衝してくれるのが唾液の役割で、口腔内を中性・アルカリ性に戻し虫歯になりにくい環境に戻してくれるんですが、時間構わずに食べ続けていると、ちゃん と機能しません。なので、食事やおやつの時間をきっちりと決めるといいと思います。


(あやさん)娘もやはり、食事の時間とおやつの時間は割としっかり決めているので、ご 飯を食べるときは集中して食べていますね。環境作りの一環としても、きちんと座れて食事の場所を確保するという意味で、あなたのイスだよと言えるトリップ トラップは、す ごくいいのかなと感じています。


子どもが矯正をする前の段階で、気をつけるべきことはありますか。


(豊明さん)矯正には、一期矯正と二期矯正がありますが、一期矯正は基本的に機能的な ところをちゃんと直しましょうということ。たとえば、口呼吸などがそれにあたります。 口がいつも開いている子どもは自然と口呼吸となってしまい、先ほどの話につながります が、舌の位置がどんどん下がってしまいます。舌が上顎を押してくれないから上顎が劣成長になるんです。上顎が成長しないと鼻腔も広がらないので、鼻呼吸がしづらくなるんです。鼻で吸いにくいから、ますます口呼吸に頼ってしまうという悪循環が生まれます。

そ して、上顎が成長しなければ、骨格も小さいので歯が綺麗に収まらなくなります。そして、上顎の歯並びがガタガタであれば、当然下の顎も成長できないので、下の歯並び にも影響していくように、とても密接に関係しているんです。ですので、子どもの歯の一 期治療というのは、骨格がちゃんと成長できるように成長発育を促すことになります。成長発育がうまくいけば、いわゆるワイヤーをつける二期治療が必要なくなる可能性もある し、子どもの成長発育をちゃんと促すには、いい姿勢を保つこととか、生活習慣、悪習癖 をちゃんと取り除いてあげることが大事なんです。

日頃の姿勢やきちんと食事をすることが、歯の健康にもつながっているのですね。


(豊明さん)子どもが本来持っている力を尊重しながら、神様が与えてくれた正しい成長の線路に乗せてあげるというのが大事なのかなって思います。本来持っている機能を発揮させることによって、子どもの発育成長は促されていくものですから。やわらかいものば かりではなくしっかり噛むことも大切ですし、食事中はテレビなどをつけず姿勢を保って食べることに集中することも大事だと思います。食事の時間でいえば、家族の楽しい時間を感じることもすごく大切ですよね。


(あやさん)我が家も家にテレビは置いていないので、食事の時間はきちんと家族の時間 になっています。うちでは食事の時間だけでなく、トリップ トラップに座って絵を描い たり、夢中になって粘土をしたりもしているので、この場所が本人のすごく好きな、落ち 着く場所になっているんだって感じています。これから我が家に赤ちゃんがやってきますが、トリップ トラップはもう一台用意したいと思っています。今ある一台はもう長女の お気に入りなので、絶対に譲れないでしょうから。

取材・文:須賀美季

写真:髙田久美子

Text:Miki Suka

Photos: Kumiko Takada

 

子どもとともに成長する椅子 – 人生をともにする椅子​


トリップ トラップは、1972年の発売と共に瞬く間に子ども用チェアに画期的な新風を吹き込んだ、ピーター・オブスヴィックデザインの独創的なチェアです。

あらゆるご家庭のテーブルにもぴったりフィットするデザイン。赤ちゃんと共にテーブルを囲んで食事が楽しめ、赤ちゃんは家族のすぐそばでさまざまなことを学びながら成長することができます。

座板と足のせ板のどちらも、奥行きと高さを調節できる考え抜かれたデザインです。また、お子さまの活発な動きを妨げません。

人間工学を基にデザインされており、成長にあわせて調節できるので、子どもから大人まで常に正しい姿勢をサポートします。​